アレフリノートに掲載している各商品では、アレルゲン29品目それぞれに「●:含まれている」「―:含まれていない」「▲:分からない」などが付いています。この3つは、当サイトが各商品のアレルギー表示などから判定したものです。
このページでは、その3つをどう判定しているかを説明します。最も重要なのは、はっきり言えないものには、「―」を付けないことです。公開されている情報からはっきりしないものは「▲」としています。
このページでわかること
- 商品ページの「●」「―」「▲」が、それぞれ何を意味するか
- 「―」が付くのは、どんなときか
- 「▲」が残るのは、どんなときか。なぜ、うめずに残すのか
- 「28品目が対象です」のような表示範囲の書き方を、どう読んでいるか
- 原材料とコンタミネーションで、扱いが違う理由
アレフリノート全体の編集方針(情報のもと・検証の方法・更新の頻度)は、アレルゲンデータの編集方針をご覧ください。このページは、そのうち「アレルゲンをどう判定しているか」だけを詳しく書いたものです。
1. 原材料に含まれるアレルゲンの表の見方|「●」「―」「▲」の3つ
各商品ページの「原材料に含まれるアレルゲン」は、この3つの記号で表しています。
原材料に含まれるアレルゲン
| 記号 | 意味 | どんなときに付くか |
|---|---|---|
| ● | 原材料に含まれている | 原材料などに表示されている |
| ― | 原材料に含まれていない | アレルギー表示の範囲から、含まれていないと判定できる |
| ▲ | 表示からは分からない | 原材料などに表示されていないが、その範囲が明示されていないので、含まれていないとは判定できない |
表を見るときに最も注意してほしいのは「▲」です。「▲」は「含まれていない」や「可能性がない」という安全を示すものではありません。「その商品の表示からは分からない」という意味です。
1-1. 実際の画面の例
たとえば「セノビックバーココア味」(2026年10月21日時点)の、原材料に含まれるアレルゲンの表は、こうなっています。
特定原材料(表示の義務がある9品目)
特定原材料に準ずるもの(表示の義務がない20品目)
卵・乳・小麦・アーモンド・大豆に「●」が付いています。これは、商品の表示(原材料など)にその5つが表示されているからです。
「▲」はピスタチオとマカダミアナッツの2つだけです。この商品のパッケージには「特定原材料等28品目中」と、表示の範囲が明示されていますが、その28品目にこの2つが入っているか分からないため、「▲」のままにしています(くわしくは4章)。
残りはすべて、その28品目中に入っていると分かるため、「―」としています。
2. 「―」が付くのは、どんなとき
「―」を付けられるのは、表示されていないこと自体が「―」を付ける根拠になるときだけです。言い換えると、「表示されていないなら、原材料に含まれていない」と言い切れるときです。
これには2つの場合があります。
2-1. 表示の義務がある品目
食品表示基準では、アレルゲン29品目のうち9品目(特定原材料)には表示の義務があります。残りの20品目(特定原材料に準ずるもの)には表示の義務がなく、表示が推奨されているだけです。
表示の義務がある9品目は、原材料に含まれていれば必ず表示されます。だから、表示されていなければ含まれていません。
ただし、この9品目のうち、カシューナッツだけはいま、移行期間にあります(くわしくは6章)。そこで当サイトでは、カシューナッツを除いた8品目について、表示されていなければ「―」にしています。
2-2. 表示の範囲が明示されている場合
商品の表示(アレルギー表示など)には、こう明示されている(書かれている)ことがあります。
※特定原材料を含む、28品目が対象です。
これは「28品目について調べて表示しました」という意味です。だから、その28品目の中にある品目は、「表示されていない=含まれていない」と判定できます。
逆に、28品目に入っていない品目は「―」にできません。調べた対象の範囲に入っていないからです。
3. 「▲」が残るのは、どんなとき
次のどれかに当たるとき、その品目は「▲」のままにします(「―」にしません)。
- その品目が表示の義務がない20品目で、表示の範囲が明示されていない
- 表示の範囲は明示されているが、その品目がその表示範囲に入っていない
- 表示の範囲が何品目を指しているか分からない
いちばん多いのは、表示の範囲が明示されていない商品です。たとえば「松風」(2026年10月21日時点)は、卵と小麦に「●」、乳・くるみ・落花生・えび・かに・そばに「―」が付き、残りはすべて「▲」です。
特定原材料(表示の義務がある9品目)
特定原材料に準ずるもの(表示の義務がない20品目)
この「―」は、表示の義務がある品目が表示されていなかったことから付いています。それ以外の品目は、表示の範囲が明示されていないので「▲」のままです。
3-1. なぜ、曖昧な「▲」のまま残すのか
アレルゲンの表示範囲は、法令が変わるたびに中身が変わってきました。同じ「28品目が対象」という表示範囲でも、その28品目が指す品目は時期(パッケージが作られた時期)によって違います。
そして、パッケージに製造年は書かれていません。つまり、どの時期の28品目なのかを突き止める方法が、当サイトにはありません。
この点について、運営者の齋藤はこう決めています。
パッケージの製造時期まで調査することはできないので、断定できないものは除外、つまり「▲」としましょう。
推測で「―」を付ければ、表の見栄えはよくなります。しかし、曖昧な情報を載せた表は読者に根拠のない安心を提供することになります。食物アレルギーのある方は、その表を見て食品を選ぶのですから。
「▲」は、未調査という印ではありません。断定できないから、安全のためにそのままにした印です。
4. 「○○品目が対象です」の判定方法
表示の範囲は、書き方によって判定が変わります。当サイトでは2つに分けています。
4-1. 数字だけが書かれているケース
「28品目が対象です」のように数字だけのときは、その28品目の中身が決まりません。法令が変わる前と後で、中身が違うからです。
この場合は、どの時期の28品目にも共通して入っている品目だけを範囲内として扱います。時期によって入らないことがある品目は、範囲外として「▲」のままにします。
1章の「セノビックバーココア味」が、この例です。「▲」はピスタチオとマカダミアナッツの2つだけでした。この2つは、時期によって28品目に入っていないことがあるからです。
4-2. 品目の名前が一覧で並んでいるケース
これは商品のパッケージではなく、その商品の公式サイトに載っていることが主ですが、「卵、乳、小麦……」のように品目の名前が一覧で並び、含まれている品目だけがマークされていることがあります。このときは、その一覧にある品目をそのまま範囲としています。
公式サイトの一覧に載っている8品目(これが範囲)
一覧に載っていない21品目(範囲の外)
同じ「28品目」でも、この一覧は商品によって違います。実際に、ある商品ではマカダミアナッツが入っていてまつたけが入っておらず、別の商品ではその逆でした。だから「28」などの数字から判定せず、一覧に載っている品目を1つずつチェックしています。
また、表示の範囲は、同じ商品でもあとから変わります。実際に、ある食品の公式サイトの表示が「7品目」から「8品目」に更新されていたことを、2026年10月に確認しました。そこで当サイトでは、表示範囲を見つけたらその都度チェックし直しています。
なお、範囲が広く取られている商品では、「▲」はごくわずかになります。「キャロブサクサクチョコ」(2026年10月21日時点)は「●」が1つもなく、「▲」もアーモンド・ピスタチオ・マカダミアナッツの3つだけでした。残りはすべて「―」です。
特定原材料(表示の義務がある9品目)
特定原材料に準ずるもの(表示の義務がない20品目)
4-3. 表示の範囲として参考にしないケース
次のものは、表示の範囲とは扱わず、参考にしません。
- 品目数が明示されていない(「特定原材料を表示」など):7品目・8品目・9品目のどの時期のものか分からないから
- 制度にない品目数が明示されている(「25品目中」など):何を基準にしているか分からないから
5. 原材料とコンタミネーションは、別に判定する
各商品ページには、アレルゲンの表が2つあることがあります。1つは「原材料に含まれるアレルゲン」、もう1つは「コンタミの可能性があるアレルゲン」です。この2つは、別々に判定しています。
※商品の表示に「コンタミネーションの注意喚起表示」そのものがないときは、「コンタミの可能性があるアレルゲン」の表はありません。
5-1. 記号は同じ3つだが、見ているものが違う
「●」「―」「▲」の3つは、どちらの表でも同じ記号を使っています。ただし、記号が指している中身は違います。
| 記号 | 原材料に含まれるアレルゲンの表 | コンタミの可能性があるアレルゲンの表 |
|---|---|---|
| ● | 原材料に含まれている | コンタミの可能性がある |
| ― | 原材料に含まれていない | コンタミの可能性がない |
| ▲ | 表示からは分からない | 表示からは分からない |
「●」が付く根拠も別です。原材料に含まれるアレルゲンの表では原材料などに表示されているかを見ますが、コンタミの表では注意喚起表示に書かれているかを見ます。
5-2. 違いその1|注意喚起表示には、表示の義務がない
コンタミネーションの注意喚起表示(「本品製造工場では○○を含む製品を生産しています」など)を書くかどうかは、メーカーの判断に任されています。記載の義務はありません。
そのため、注意喚起表示が書かれていないからといって、混入の可能性がないとは断定できません。原材料に含まれるアレルゲンの表で使った「表示の義務がある8品目は、表示されていなければ含まれていない」という判定方針(くわしくは2-1章)は、コンタミネーションの注意喚起表示には使えません。
だから、コンタミの表で「―」を付けられるのは、注意喚起表示についての表示範囲が明示されているときだけです。それ以外は「▲」のままにします。
5-3. 違いその2|表示の範囲は、明示された側にだけ効く
「28品目が対象です」のような表示の範囲は、それが明示されている場所によって、効く先が変わります。
| 表示範囲が明示されている場所 | 効く先 |
|---|---|
| ・原材料表示の中 ・アレルギー表示の中 | 原材料に含まれるアレルゲンの範囲を示す |
| ・コンタミの注意喚起表示の中 | コンタミの可能性があるアレルゲンの範囲を示す |
原材料表示の中で明示されている範囲を、コンタミの可能性の判定に使うことはありません。逆も同じです。両方に同時に効果があるような明示方法は、少なくとも当サイトでは見たことがありません。
メーカーの公式サイトに載っているアレルゲンの一覧表(くわしくは4-2章)も同じです。この一覧を表示範囲として使うのは、原材料に含まれるアレルゲンだけです。コンタミの可能性については、コンタミの注意喚起表示のための一覧表に載っている場合だけ使います。
6. カシューナッツだけ、別に扱う
カシューナッツは2026年4月1日に特定原材料に追加され、表示が義務になりました。ただし2028年3月31日までは移行期間(経過措置期間:メーカーが表示の切り替えを行う期間)となり、この期間は前のルールのままでもよいことになっています。
つまり、いま商品パッケージなどにカシューナッツがアレルゲンとして表示されていない場合、その理由は2つ考えられます。
- 原材料に含まれていないから表示されていない
- 前のルールのままだから表示されていない
そして、この2つを見分ける方法がありません。そこで当サイトでは、義務がある9品目のうちカシューナッツだけを別に扱い、表示の範囲が明示されていない場合は「▲」のままにしています。
7. この判定方針の限界
ここまでの方針では確かめられないことをお伝えします。
- 商品パッケージが変わっても、当サイトでは気づけません。原材料の変更、製造工場の変更、表示範囲の変更は、どれも予告なく起こります。
- 「▲」の品目が原材料に含まれている(コンタミの可能性がある)かどうかは、この方針では断定できません。個別にメーカーへお問い合わせください。
- 表示の範囲がどの時期のものかは、調べていません。前述のとおり、パッケージの製造年が分からないためです。
- 商品紹介文は、判定の根拠にしていません。各商品ページに掲載している商品紹介文は当サイトが独自に書いたものであり、それはアレルゲンの判定根拠にはしていません(自分で書いたものは根拠にならないから)。
アレルギーのある方がその食品を食べられるかどうかは、必ず商品そのものの表示でご確認ください。当サイトの情報は、食べられる候補を絞り込むための手がかりです。
8. 誤りをお見つけいただいたら
このページの方針どおりになっていない表示や内容を見つけられたときは、情報の修正を提案するからお知らせください。各商品ページの最下段にも同じ提案フォームを用意してあります。
いただいたご指摘は、当サイトが掲載する情報の正確さを保つための手がかりとして確認させていただきます。