アレフリノートは、食物アレルギーのある子どもを育てている一人の親が運営しているサイトです。専門家による監修サイトではありませんが、「食物アレルギーがあっても食べられる食品を探すこと」がどれほど大変かを、当事者として誰よりも知っているつもりです。
このサイトを作った理由 — 息子のこと
私には2人の子どもがいます。このサイトは、現在中学1年生のアレルギー体質の息子のために生まれました。
1回目の救急搬送:生後7か月(2014年の春)
息子は2013年10月、妊娠29週・体重1,490gで生まれました。「少しでも長くお腹の中で育てて」という医師の言葉に、妻も息子もぎりぎりまで耐えてくれました。出生後3か月をNICUで過ごし、体重4,030gまで増えてようやく自宅へ。一安心したのも束の間、その4か月後(生後7か月)、いつものようにミルクを飲ませていたら異変が起きました。
何が起きたのか、パニック寸前だった私たちは、そのときのことをほとんど覚えていません。ただ、0歳の息子と妻を乗せた救急車が去っていくあの光景だけは、今も記憶に鮮明に残っています。血液検査の結果、この時点では息子に乳・小麦・卵白の食物アレルギーがあることが分かりました。このときの原因は 「乳」。以来、乳は今に至るまで私たちにとって一番高い壁であり続けています。
2回目の救急搬送:小学3年生(2022年)
小学校入学前に最も不安だったことは学校給食ですが、毎年度初めの面談に加えて、除去食の日や代替食を持参する日を月単位で事前に知らせてもらえるなど、小学校の細やかな対応には安心感がありました(現在通っている中学校も同様です。本当にありがたいことです)。
しかし、その日の昼休み、いつものように校庭を走り回っていた息子に異変が。保健室の先生がエピペンを打ってくれ、駆けつけた私は救急車に同乗して病院へ向かいました。診断は運動誘発アナフィラキシー — 特定の食物を食べた後に運動することで強いアレルギー症状が出るものでした。その日の給食には 「小麦」 が含まれていました。小麦は比較的早く除去対象から外れ、給食でも解禁していた矢先の突然の発症でした(事前の取り決めどおりに提供された給食メニューなので小学校に非はありません)。
3回目の救急搬送:小学5年生(2024年の夏)
夏祭りに出かけた息子。祭りの屋台で提供される食品には原材料表示がありませんから細心の注意が必要です。「○○は入っていますか?」と尋ねるのは当然ですが、調理器具の使い回しをしていないかを遠くから観察することも重要です。その日は牛串ステーキを購入。もちろん購入前に「アレルギーがあるのですが、牛しか使っていませんか?」と確認もしましたが、息子に症状が出ました。おそらく、つなぎに「乳」や「卵」を含んだ“加工肉”だったのだと思います。帰宅後に症状が悪化したため覚悟を決めて、私にとって初めてのエピペン注射をし、救急車を呼びました。
息子はそれ以来、祭りの屋台での食事は我慢しています(既製品の飲料のみOK)。友達と出かけても自分だけ食べられない——その悔しさに、そっと蓋をして。ですが、食物アレルギーがある人は、祭りの屋台では何も食べないことを強くおすすめします。
そして、いま
息子は中学生になり、小学6年生のときに給食の小麦も再解禁となって、食べた後に運動しても問題はありません。幼稚園の頃から鞄には常にエピペンが入っていて、今では食品ラベルを自分でチェックできるようになりました(心配なときは、LINEで商品ラベルの写真が送られてきます)。
幼稚園や小学校、子ども会で一律に配られるお菓子が食べられない子どものために代替のおやつを探すこと。スーパーやコンビニでラベルとにらめっこすること。惣菜は食品ラベルが裏面に貼られているから商品を高く掲げて下から確認しなければならないこと。アレルギー対応食品の取扱店が少なく通販に頼ること。そして、アレルゲン不使用の食品がまとめられたデータベースを探してもなかなか見つけられないこと——私自身もその苦労を重ねてきた一人です。
息子のアレルギーの軌跡(検査記録より)
下表は、息子の特異的IgE抗体検査(0歳〜12歳・計13回)の推移を、本人が特定されない形に要約したものです。氏名・医療機関名・身体測定値など個人が特定されるような情報は伏せますが、私たちの歩みとして掲載します。なお、本ページに記した息子に関するエピソードや検査記録は、本人や家族の了解を得たうえで公開しています。
※ IgE抗体クラスは反応の強さの目安(0〜6、数値が大きいほど強い反応)です。これは過去の検査値の推移を当事者として共有するものであり、医学的な診断・助言などの意図はありません。アレルギーの判断は必ず専門医にご相談ください。
| アレルゲン \ 年齢 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 乳(カゼイン) | 3 | 4 | 5 | 6 | 5 | 6 | 6 | 5 | 6 | 5 | 5 | 5 | 5 |
| 卵白 | 2 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 |
| 卵(オボムコイド) | 0 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| 小麦 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
| 甲殻類(エビ) | – | 0 | – | 2 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 |
※ ここには掲載していませんが、牛乳の値も、ほぼ同じ推移(おおむねクラス5〜6)でした。キウイはクラス3前後で横ばい、イクラは2歳でクラス5まで上がった後に低下しています。スギ花粉など環境系のアレルゲンも陽性ですが、本表は食物に絞っています。
「乳(カゼイン)」だけは0歳のクラス3から一度クラス6まで上がり、今もクラス5の高いまま外れない壁であり続けています。
一方で、「卵」や「小麦」は、かつてのクラス4からゆっくりクラス2まで下がり、克服しつつあります。とくに小麦については、原材料が小麦の一般的なパンが我が家の食卓にも並ぶようになりました(それまでは原材料が米粉のパンが主でした)。卵については半生や生はまだ除去です。
最近はコンビニでも乳不使用の和菓子が見つかるようになり、息子にとっては“宝探し”のような楽しみにもなっています。
とはいえ、この夏には乳の負荷試験も控えていて、定期的な通院はこれからも続きます。避け続けるものと、いつか食べられるようになるもの。その両方と、家族は長く付き合っていきます。
息子が、あるいは彼に似た境遇の誰かが、お気に入りのお菓子を一つでも多く見つけられるように。みんなと同じ食卓を囲めるように。 このサイトがその一助になることを願って、運営しています。
専門家ではありません(できること/できないこと)
信頼していただくために、できないことも正直にお伝えします。
- 私は食・栄養・アレルギーの資格や実務経験を持っていません。
- 現時点で管理栄養士・医師などの監修者はいません(将来的にはお迎えしたいと考えていますが、確約できる段階ではありません)。
- 一方で、息子はアレルギー専門医に定期的にかかっており、その指導のもとで家庭での対応をしています。当サイトの姿勢は、この「専門医に従う」という家庭の基本方針と矛盾しません。
- 当サイトは医療助言の代わりにはなりません。 アレルギーの判断・治療・食事管理は、必ず専門医にご相談ください(免責事項)。
私たちが提供できるのは、「探す」工程を少しでも楽にすることです。最終的に食べられるかどうかは、必ず商品の現物表示と、かかりつけ医の指導でご確認ください。
運営者・会社情報
| サイト名 | アレフリノート(https://allergen-free.jp/) |
| 運営会社 | ジャパンネル合同会社 |
| 運営責任者 | 齋藤 慎也 |
| 所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8B |
| お問い合わせ | お問い合わせフォーム |
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