クリーム色の背景に『乳・卵・小麦などの隠れアレルゲン/意外な食品に潜んでいます』の見出しと、湯気の立つお椀の食品とそばに潜むアレルゲンを表すイラストを配した記事のアイキャッチ

知らずに食べていた?隠れアレルゲン|乳・卵・小麦などが潜む意外な食品

この記事でわかること

  • 隠れアレルゲンとは?食品名や料理名からは想像しにくいが実は使用されているアレルゲン
  • 「隠れアレルゲン」と「隠れアレルギー(遅延型フードアレルギー)」の違い
  • 隠れ乳成分・隠れ卵・隠れ小麦(特定原材料)が多い食品や料理の早見表
  • 隠れ大豆・隠れごま・隠れゼラチンなど(特定原材料に準ずるもの)が多い食品や料理の早見表
  • 隠れアレルゲンと誤解されやすい、実は別物のアレルゲン一覧

「食品名からは想像もできないようなアレルゲンが使用されていた」「まさか含まれているとは思わなかったのによく見たらアレルギー表示にあった」。食物アレルギーがあると、こんなヒヤリとした経験は珍しくありません。使用されているアレルゲンは、必ずしも食品名や料理名から想像できるとは限らないのです。

この記事では、食品名や料理名からは想像できない「意外なアレルゲンが使用されている食品」をまとめました。こういった食品を知っておけば、万が一の誤食を防ぐことができるからです。

とはいえ、必要以上に怖がることはありません。アレルギー表示をきちんと確認さえすれば、ほとんどの誤食は防げるからです。本当に注意しなければならないのは、「この料理には入っていないだろう」という思い込みで食品表示やアレルギー表示の確認を怠ってしまうことです。

※本記事での用語や表記は、消費者庁の「加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック」など行政資料に準じています。

食品名から気づきにくい隠れアレルゲンの例 カレーには乳成分と小麦、ちくわには卵、醤油には小麦、グミにはゼラチンが使われていることがある。緑色は義務表示の9品目、オレンジ色は推奨表示の特定原材料に準ずるもの。 その食品、実は使われているかも カレー 実は… 乳成分 小麦 ちくわ 実は… 醤油 実は… 小麦 グミ 実は… ゼラチン 緑色=特定原材料(義務9品目) オレンジ色=特定原材料に準ずるもの(推奨)

はじめに:本記事は食品に潜むアレルゲンの「探し方」を整理したもので、医療上の助言ではありません。アレルギーの診断・除去の範囲などは必ず主治医の指示に従ってください。また商品ごとのアレルギー表示は製造ロットやリニューアルの有無によって変わります。飲食の前に必ず食品ラベルなどに記載されたアレルギー表示をご確認ください。詳しくは「免責事項」をご覧ください。


1. 隠れアレルゲンとは?思い込みが招く見落とし

結論:隠れアレルゲンとは、食品表示にはきちんと書かれているのに、食品名や料理名からは想像しにくい(見落としやすい)アレルゲンのことです。アレルギー表示を確認すれば防げますが、「入っていないだろう」という思い込みが見落としを招きます。

1-1. 隠れアレルゲンとは?

あらためて整理すると、隠れアレルゲンとは「食品表示(原材料名やアレルギー表示)にはきちんと書かれているのに、食品名や料理名からは想像しにくく、見落としやすいアレルゲン」のことです。たとえば「カレーに乳成分」「ちくわに卵」「醤油に小麦」のように、名前からは思いつきにくいかたちで使用されているものを指します。表示を確認すれば気づけますが、「入っていないだろう」という思い込みが確認を省かせ、見落としにつながります。

まず前提として、アレルギー表示の対象は29品目あり、次の2層に分かれます。この違いが、隠れアレルゲンへの注意度を左右します。

  • 特定原材料(表示が義務の9品目):卵・乳・小麦・くるみ・カシューナッツ・落花生・えび・かに・そば。表示が義務なので、表示がなければ原則「使われていない」と読めます。
  • 特定原材料に準ずるもの(表示は推奨=任意の20品目):アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・ピスタチオ・豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン。表示は任意なので、使われていても表示がないことがあります。

この記事では、まず特定原材料から乳成分・卵・小麦を取り上げ、続いて特定原材料に準ずるもののうち見落としやすいものを紹介します。

加工食品は、見た目や名前から中身が分かりにくいことも、見落としが起きやすい理由の一つです。実際、米国で患者の記録を集めた大規模な調査では、アレルギー反応のきっかけの約半数が、市販・加工された食品で起きていたと報告されています。
だからこそ、「意外なアレルゲンが使用されている食品」を知っておくことが、見落としを減らす近道になります。

1-2. 「隠れアレルゲン」と「隠れアレルギー」は別物

言葉が似ているため混同されがちですが、「隠れアレルゲン」と、「隠れアレルギー」は全くの別物です。下の図のとおり、本記事で取り扱う「隠れアレルゲン」は食品表示で確認できることが多いが見落としがちなアレルゲン、「隠れアレルギー(遅延型フードアレルギー)」は特定の食品を食べてから数時間〜数日後に不調を引き起こす症状です。原因となったアレルゲンの特定が難しいため「隠れアレルギー」と呼ばれます。

「隠れアレルゲン」と「隠れアレルギー」の違い 本記事の隠れアレルゲンは食品に気づかず使われていて食品表示で確認できるもの。隠れアレルギー(遅延型フードアレルギー)は別の概念で本記事の対象ではない。両者は別物。 本記事の「隠れアレルゲン」 食品に気づかず使われている ・食品表示で確認できる ・確認すれば防げる ・食品の側から見つける(本記事) =対策できる 「隠れアレルギー」 (遅延型フードアレルギー) 別の概念・本記事の対象外 ・慢性的な不調との関連を調べる  文脈などで使う言葉 ・本記事の隠れアレルゲンとは別

アレルゲンを見落としてしまう理由:アレルゲンを見落とす主な原因は2つあります。一つは、この記事で紹介する思い込みによる見落としです。「カレーに乳成分は使用されていない」「ちくわに卵は含まれていない」などが代表的な誤解です。もう一つは、「ホエイ=乳成分」「リゾチーム=卵」などの紛らわしい表記による見落としです。

出典:FARE「食物アレルギー患者登録データの解析」(World Allergy Organization Journal・2024/反応の約半数が市販・加工食品)、消費者庁「令和6年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」(原因食物)


2. 隠れ乳成分が多い食品

結論:乳成分は、パン・ルー・加工肉・スナックなど「乳製品に見えない食品」にも、コク出しや結着の目的で使用されていることがあります。乳は特定原材料(表示が義務)なので、食品表示(アレルギー表示)をきちんと確認すれば誤食を回避できます。

牛乳のアレルゲンは加熱でアレルゲン性が落ちにくいため、「火を通してあるから大丈夫」とはいきません。下の早見表で、乳成分が隠れがちな食品を確認しておきましょう。

食品カテゴリー食品・料理隠れアレルゲン(原材料)使用目的
パン・菓子パン食パン・ロールパン・菓子パン脱脂粉乳・乳生地のコク出し、風味づけ
ルー・ソースカレー/シチューのルー・ホワイトソース・グラタン乳・バターコク出し
加工肉ハム・ウインナー・ベーコンカゼイン(乳たんぱく)結着や増量
スナック・調味ポテトチップス(コンソメ/チーズ味)・コンソメ・ブイヨン風味づけ
洋菓子・チョコチョコレート・ビスケット・アイス原材料
その他/海外の事例ツナ缶・グリル肉などカゼイン・バター仕上げ

判断基準:乳は特定原材料(表示が義務)です。原材料名ごとの個別表記か、原材料名の最後にある一括表記(例:一部に乳成分を含む)が最終の決め手になります。なお、「乳化剤」「乳酸菌」「乳酸カルシウム」は、字面は似ていても乳成分でないことが多いです。

こうした表記の見分けは、別記事『食品表示でアレルギー物質を見落とさない|紛らわしい表記の読み方』の「6.『乳』表記の見分け方|乳清・乳化剤・乳酸菌は乳?」にまとめています。

我が家の体験

私にとって意外だった食品はハムです。「豚肉だから大丈夫」と、乳成分が含まれていることを見落とし、息子に食べさせてしまったことがありました。実はつなぎや旨味づけとして乳成分(ホエイやカゼインなど)が使用されていることがあり、妻は息子用にはいつも乳不使用のハムを購入していたそうです。息子は微量の乳でも重い症状が出るため、最も神経を使っていたアレルゲンにもかかわらず見落としたのです。幸い救急搬送の程度までは至りませんでしたが、一歩間違えばどうなっていたか。だから私は「思い込みの怖さ」を皆さんに伝えたいのです。

出典:食物アレルギー研究会「牛乳アレルギー」(乳成分を含む加工食品・加熱の影響)、米FARE「Milk(牛乳)」(加工肉・ツナ缶などへのカゼイン使用)


3. 隠れ卵が多い食品

結論:卵は、練り物のつなぎ、ハンバーグの結着、フライの衣など「見た目からは卵が含まれているとは想像できない食品」にも幅広く使用されています。卵も特定原材料(表示が義務)なので、食品表示(アレルギー表示)をきちんと確認すれば誤食を回避できます。

卵は、食品や料理の形を保つ「つなぎ」や、つやを出す「照り」など、料理を支える役割でよく使用されます。下の早見表で、卵が隠れがちな食品を確認しておきましょう。

食品カテゴリー食品・料理隠れアレルゲン(原材料)使用目的
練り製品ちくわ・はんぺん・かまぼこ・さつま揚げ卵白つなぎや弾力出し
つなぎハンバーグ・肉団子・メンチカツ肉をまとめる結着
衣・皮フライ/天ぷらの衣・餃子の皮衣の密着や生地の原材料
麺・パン卵入り中華麺・菓子パンの表面麺の原材料やつや出し(照り)
調味・ソースマヨネーズ・タルタルソース・一部ドレッシング卵黄乳化(油と水を混ぜ合わせる)
その他/海外の事例ハードチーズ(パルメザンなど)・カクテルやコーヒーの泡リゾチーム・卵白保存や泡立て

判断基準:卵も特定原材料(表示が義務)です。原材料名ごとの個別表記か、原材料名の最後にある一括表記(例:一部に卵を含む)が最終の決め手になります。

なお、「リゾチーム」のように卵と判断しにくい表記の見分けは、別記事『食品表示でアレルギー物質を見落とさない|紛らわしい表記の読み方』の「7.『卵』表記の見分け方」にまとめています。

出典:米ACAAI「Egg Allergy」(スープ・ドレッシング・肉団子などへの卵使用)、英Allergy UK「Egg Allergy」(ハードチーズのリゾチームなど)


4. 隠れ小麦が多い食品と、よくある2つの誤解(醤油・麦茶)

結論:小麦は、醤油やソース、カレーのルー、麩(ふ)、加工肉のつなぎなど「見た目からは小麦が含まれているとは想像できない食品」にも使用されています。小麦も特定原材料(表示が義務)なので、食品表示(アレルギー表示)をきちんと確認すれば誤食を回避できます。一方で、醤油や麦茶のように必要以上に避けなくてよい食品もあります(判断は必ず主治医へ)。

4-1. 隠れ小麦が多い食品

小麦は、とろみづけ、つなぎ、醸造原料など、さまざまな役割で使用されます。下の早見表で、小麦が隠れがちな食品を確認しておきましょう。

食品カテゴリー食品・料理隠れアレルゲン(原材料)使用目的
調味料醤油・めんつゆ・ウスター/とんかつソース小麦原材料、とろみや風味づけ
ルー・ソースカレー/シチューのルー小麦粉とろみづけ
練り物・加工肉ちくわ・ハム・ウインナー小麦つなぎや原材料
皮・衣餃子/春巻きの皮・天ぷら/フライの衣小麦粉生地や衣の原材料
和の食材・粉物麩(ふ)・お好み焼き・たこ焼き小麦・小麦粉そのものや生地の原材料
だし・スナックだしの素・ブイヨン・スナックの風味粉小麦風味づけ

判断基準:小麦も特定原材料(表示が義務)です。原材料名ごとの個別表記か、原材料名の最後にある一括表記(例:一部に小麦を含む)が最終の決め手になります。

4-2. よくある誤解:醤油と麦茶

小麦アレルギーの人は、「小麦」と聞くだけで反射的に避けてしまいがちですが、必要以上に避けなくてよい食品もあります。その代表格が醤油と麦茶です(いずれも判断は主治医へ)。

醤油の小麦は、発酵でほとんど分解される

濃口醤油は大豆と小麦をほぼ同量使って造るため、原材料名には「小麦」と表示されます。ところが、醤油の醸造(発酵・熟成)の過程で、小麦のたんぱく質は麹菌の酵素によってアミノ酸などへ細かく分解されます。このため、多くの小麦アレルギーの人は醤油を摂取できるとされており、食物アレルギー診療ガイドラインにもその旨が記載されています。

ただし、これは「小麦アレルギー」においての話であり、グルテンを避けるセリアック病とは別の論点です。また、微量の小麦でも症状が出る場合には例外もあります。醤油を使用したり食べたりしても問題ないかは自己判断せず、必ず主治医に確認してください。

麦茶は「大麦」で、小麦ではない

「麦」という字から避けてしまいがちですが、麦茶の原料は大麦で、小麦とは別の穀物です。大麦は食品表示(アレルギー表示)の対象となる特定原材料と特定原材料に準ずるもののいずれにも含まれておらず、たんぱく質量もごくわずかなため、小麦アレルギーがあっても麦茶を一律に避ける必要は基本的にありません。

ただし、小麦と大麦は一部で交差反応することがあり、特に微量の小麦でも症状が出る人は大麦にも反応する場合があります。主治医から「麦類全般を避ける」よう指示されている場合は、麦茶も避ける対象になります。判断は必ず主治医に確認してください。

出典:日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2021 第12章」(醤油の小麦は発酵で分解・大部分が摂取可)、食物アレルギー研究会「小麦アレルギー」(麦茶は大麦・除去が必要なことはまれ)


5. 隠れ大豆・隠れごま・隠れゼラチンにも注意:表示義務のない「特定原材料に準ずるもの」

結論:大豆・ごま・ゼラチンなどの「特定原材料に準ずるもの(表示が任意)」は、使用されていてもアレルギー表示されていないことがあるため、前述の乳・卵・小麦といった「特定原材料(表示が義務)」以上に「思い込み」によるリスクが高いです。必ず原材料名そのものを確認しましょう。

この章で扱う「特定原材料に準ずるもの」は表示が推奨(任意)にとどまります。下の早見表で、隠れがちな食品を確認しておくことが誤食のリスクを下げる第一歩です。

隠れアレルゲン食品・料理使用目的
大豆醤油・味噌・乳化剤(大豆由来)・ハム/ソーセージ・スープ・お菓子調味、乳化やたんぱく補強
ごまドレッシング・練り製品・スナック・パン・和え物風味づけやトッピング
ゼラチングミ・マシュマロ・ゼリー・ムース・プリン・一部のヨーグルト・カプセル凝固やとろみづけ
牛肉・豚肉・鶏肉ブイヨン・スープ・だしの素・エキス調味料旨味づけ
果物(りんご・もも・キウイフルーツなど)ジュース・ゼリー・菓子・離乳食果汁や果肉として

行動のポイント:乳・卵・小麦といった特定原材料(表示が義務)は結局のところ、勝手な思い込みをせずアレルギー表示をきちんと確認すれば誤食は回避できます。しかし、大豆・ごま・ゼラチンなどの特定原材料に準ずるもの(表示が任意)は、アレルギー表示を確認しても十分ではありません。なぜなら、「思い込み」以前に、使用していてもアレルギー表示がされていないことがあるからです。自分や家族のアレルゲンが特定原材料に準ずるものに当たるなら、表示の有無だけで判断せず、原材料名を一つ一つ確認し、必要ならメーカー(お客様相談窓口)に問い合わせるのが安全です。

出典:消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」(特定原材料に準ずるものは表示が推奨)


6. それは「隠れアレルゲン」ではない:名前は似ていても別のアレルゲン

結論:「鶏卵と鶏肉」「牛乳と牛肉」「ゼラチンと豚肉」は、名前または表記は似ていても別のアレルゲンです。片方を避けているからといって、もう片方まで自動的に避ける必要は基本的にありません(判断は主治医へ)。

アレルゲン結論一言メモ
鶏卵と鶏肉別のアレルゲン卵白のたんぱく質と肉のたんぱく質は別。「鶏卵」アレルギーでも「鶏肉」を避ける必要は基本なし。
牛乳と牛肉別のアレルゲン乳たんぱくと肉のたんぱく質は別。「牛乳」アレルギーでも「牛肉」を避ける必要は基本なし。
豚肉とゼラチン別のアレルゲンゼラチンは変性したコラーゲンで多くは豚由来だが、精製ゼラチンに豚肉のたんぱく質は残らない。「豚肉」アレルギーでも「ゼラチン」を避ける必要は基本なし。
乳化剤・乳酸菌と乳多くは別物字面は似ていても乳成分でないことが多い。原材料(表記)の詳しい見分け方は『食品表示でアレルギー物質を見落とさない|紛らわしい表記の読み方』で解説しています。

出典:食物アレルギー研究会「鶏卵アレルギー」「牛乳アレルギー」(鶏肉・牛肉はアレルゲンが異なり基本除去不要)、Sakaguchi M ら「ゼラチンアレルギーとI型コラーゲン」(J Allergy Clin Immunol・1999)


7. 隠れアレルゲンを見落とさない5つの行動原則

結論:「想像もできない意外なアレルゲンが使用されている食品や料理もある」ことを知り、思い込まず、必ずアレルギー表示と原材料名を確認するのが基本です。微量でも重い症状が出る人は、メーカー(お客様相談窓口)への確認も視野に入れるのが安全です。

  1. 勝手な思い込みをしない想像もできない意外なアレルゲンが使用されている食品や料理もあります。リニューアルで原材料が変わる食品や料理もあります。「~だろう」での判断は取り返しのつかない事故を招きます。
  2. 「特定原材料9品目」は一括表示か個別表示を確認する一括表示とは、原材料名の末尾に記載されている使用アレルゲンのまとめ書きです(例:一部に乳成分・卵を含む)。これに対して、原材料や添加物ごとにアレルゲンが併記されているのが個別表示です。どちらにも表示がなければ、特定原材料は不使用と判断できます。
  3. 「特定原材料に準ずるもの20品目」は表示なしでも油断しない大豆・ごま・ゼラチンなどはアレルゲンの表示が義務ではありません(推奨・任意)。使用されていても表示がないことがあるため、原材料と添加物を一つ一つ確認しましょう。
  4. 原材料名を「/」の後ろの添加物まで読むアレルゲンは原材料にも添加物にも使用されます。食品表示法では「/(スラッシュ)」の後ろに添加物を記載すると定められていますが、この添加物まで目を通しましょう。
  5. 微量でも重い症状が出る人はメーカーに確認する商品パッケージに記載されている「お客様相談室」などに電話しましょう。命にかかわることですから遠慮する必要など全くありません。電話しないのであれば「疑わしい商品は避ける(代替品を探す)」を鉄則としてください。

当サイトの食品データベースでは、避けたいアレルゲンの「不使用」や、コンタミの「可能性なし」を指定して市販品を絞り込めます。「隠れていないか確認するのが大変」という負担を、少しでも軽くするための機能です。

我が家の体験

前述のとおり私には、「勝手な思い込み」によって息子にアレルゲンが使用されている食品(ハム)を食べさせてしまった過去があります。加えて、10年以上も食物アレルギーと付き合っていると、「この種類の食品には隠れ乳成分が潜んでいることが多い」という勘所も身についてきます。もちろん今でも買い物のたびに、原材料やアレルギー表示とにらめっこしていますが、知識は不安やリスクを減らしてくれます。本記事の情報が、同じように食品表示と向き合う人の助けになれば嬉しいです。


Q&A:隠れアレルゲンでよくある疑問

はい。この記事で解説している「隠れアレルゲン」と、「隠れアレルギー」や「遅延型フードアレルギー検査(IgG検査)」は全く別の話です。
食物アレルギーは大きく2種類に分けられ、一つが「即時型食物アレルギー」、もう一つが「遅延型フードアレルギー」です。遅延型フードアレルギーは症状が発現するまでの時間がさまざまで数時間後のこともあれば、数日後のこともあります。そして、「遅延型フードアレルギー検査(IgG検査)」は、この遅延型の原因となるアレルゲン(食べ物)を特定するとうたう検査ですが、診断の根拠になるという科学的裏づけは乏しく、日本アレルギー学会など国内外の学会は食物アレルギーの診断目的での使用を推奨していません。なお、これは「検査」についての見解で、非IgE型の遅延性の食物アレルギー(新生児・乳児の消化管アレルギーなど)という病態そのものは別に存在します。こうした背景から、遅延型フードアレルギーは「隠れアレルギー」と呼ばれることがあります。

出典:日本アレルギー学会「血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起(学会見解)」(食物アレルギーの原因食品の診断法としてIgG抗体検査は推奨しない)

多くの場合、避けなくてよいとされています。醤油の小麦は醸造(発酵)の過程でたんぱく質が細かく分解されるため、食物アレルギー診療ガイドラインでも大部分の小麦アレルギー患者は摂取可能とされています。ただし、微量の小麦でも症状が出る場合には例外もあり、また、グルテンを避けるセリアック病は別の論点です。使用してもよいかは必ず主治医に確認してください。詳しくは、4. 隠れ小麦が多い食品と、よくある2つの誤解(醤油・麦茶)で解説しています。

出典:日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2021 第12章」(醤油の小麦は発酵で分解・大部分が摂取可)

麦茶の原料は大麦で、小麦とは別の穀物です。たんぱく質量もごくわずかなため、基本的に一律の除去は必要ないとされています。ただし、小麦に強く反応する重症例では大麦に交差反応することがあるため、必ず主治医の判断を仰いでください。

はい。練り物には、弾力を出すためやつなぎのために卵白を使う商品が多くあります。「魚の練り物だから卵は使用されていない」とは限らないので、原材料名とアレルギー表示を必ず確認してください。詳しくは、3. 隠れ卵が多い食品で解説しています。

ゼラチンと豚肉は別のアレルゲンです。豚由来のゼラチンでも、精製の過程で豚肉そのもののたんぱく質は残らないため、豚肉アレルギーの人がゼラチンを避ける必要は通常ありません(ゼラチンに対するアレルギーは豚肉アレルギーとは別に起こります)。ただし、個人差があるため、判断は主治医に確認してください。詳しくは、6. それは「隠れアレルゲン」ではない:名前は似ていても別のアレルゲンで解説しています。

加工肉では、肉を結着させたり、食感を整えたり、旨味をつける目的で、カゼイン(乳たんぱく)などの乳成分を使う商品があります。「肉だから乳成分はない」とは限らないので、原材料名とアレルギー表示を確認してください。詳しくは、2. 隠れ乳成分が多い食品で解説しています。

いいえ。特定原材料に準ずるもの(大豆・ごま・ゼラチンなど20品目)は表示が推奨(任意)のため、使われていても表示がないことがあります。表示の有無だけで判断せず、原材料名を一つ一つ確認し、必要ならメーカーに問い合わせてください。詳しくは、5. 隠れ大豆・隠れごま・隠れゼラチンにも注意:表示義務のない「特定原材料に準ずるもの」で解説しています。


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免責:本記事は一般的な情報をまとめたもので、医療上の助言ではありません。アレルギーの診断・除去・解除は必ず主治医にご相談ください。アレルゲン情報は商品・ロットで変わるため、購入前に必ず最新の食品表示をご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。

執筆:齋藤慎也(アレフリノート運営)

食物アレルギーのある子どもの親として、日々の買い物で食品表示と向き合ってきました。「探して食べる」をラクにするために当サイトを運営しています。
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